- ブラウザのデフォルトスタイル(初期値)を解除するためのCSSは「リセットCSS」と呼ばれ、世界中でいろいろな手法が試されています。
- 目的は、各ブラウザが持つ「ボックスモデルの値」を初期化すること
- 以下の例は、最小記述の resetCSS の例になります
余白をなくす
@charset "UTF-8";
* {
padding: 0;
margin: 0;
}
疑似要素も加える
- ::beforeと::afterは疑似要素といい、対象の要素に擬似的に要素を追加するためのセレクタです。
- 疑似要素は、全称セレクタではカバーしきれない場合があるため、この2つのセレクタも追加しています。
@charset "UTF-8";
*,*::before,*::after {
padding: 0;
margin: 0;
}
要素の幅と高さの計算方法を指定する
- box-sizing(要素の幅と高さをどのように計算するかを設定)
- content-box(初期値)
- border-box
@charset "UTF-8";
*,*::before,*::after {
padding: 0;
margin: 0;
box-sizing: border-box;
}
要素の幅と高さの計算方法
- CSSボックスモデルで定義している
- 初期値は、要素の大きさは「width / heightの値」+「paddingの値」+「borderの太さ」の値を足した数値で算出
border-box
- 初期値である「content-box」を「border-box」変更することにより、paddingとborderの値を含めずに「width / heightの値」のみで計算するようになる
リストの行頭スタイルを非表示にする
- 「ul」の行頭「●」を非表示にする
- 「ul」のみで非表示になりますが、一般的に「li」で非表示にする場合もあるため両方記述します。
- 「list-style」は、「list-style-image」「list-style-position」「list-style-type」をまとめて指定
ul,li {
list-style: none;;
}
リンクの文字色と下線の設定
- 文字色「inherit」は、親要素の文字色を継承する
- 下線の有無は、「text-decoration」で設定
a {
color: inherit;
text-decoration: none;
}
ベースになるスタイルを指定
- 文字色・文字サイズ・書体・行間を指定
- 背景色も指定
body {
color: #000;
background-color: #fff;
font-size: 16px;
font-family: sans-serif;
line-height: 1.0;
}
img要素の最大幅を指定する
- サイト制作の実務では、画像のサイズを2倍の大きさで用意するため、親要素内に収まるように指定します
- 「vertical-align: bottom;」文字の小文字の下部に当たる部分の空きをとる指定
img {
max-width: 100%;
vertical-align: bottom;
}
まとめ
- 初心者のサイト制作では、以下の最低限のリセットにとどめます
- 必要に応じて追加記述します
@charset "UTF-8";
*,*::before,*::after {
padding: 0;
margin: 0;
box-sizing: border-box;
}
ul,li {
list-style: none;;
}
a {
color: inherit;
text-decoration: none;
}
img {
max-width: 100%;
vertical-align: bottom;
}